トログロダイト(Troglodyte)
| クリーチャー名 | トログロダイト(Troglodyte) |
|---|---|
| 種別 | 人型生物 |
| 棲息環境 | 地下 |
| 攻撃方法 | 爪、スピア、または、スローイング・アックス |
| 特性 | 悪臭 |
| 編成 | 一団(2-5)、または、戦隊(6-10) |
少なくとも怒りや恐怖を感じない限り、トログロダイトはエベロンに棲息する他種族に受け入れられた種族と変わらない。この事実があればこそ、コーヴェア(Khorvaire)の防壁で囲まれたシャーン(Sharn)や他の町に暮らす心の広い者たちは、この誤解されたクリーチャーに寛大な態度で接するよう声高に叫んできた。確かに、彼らは卵を生み、若い同族をいたぶる、いや、失礼、しつけるのが好きで、実に目立つ緑がかった黄色の爬虫類のような皮膚を持っている。その一方で、普通の人間と同じくらい強く、利口で思慮もある(もちろん、例外はいるが)。また、彼らの体は人間よりも多少頑丈にできており、その皮膚を切り裂くのはチェインメイルと同じくらい難しい。さらに、トログロダイトの多くは[悪]であり(これは間違いない)、人型生物の肉を好んで食する嗜好を持つ。しかし、このような偏食は原始的な人間の種族でも少なからず見られたことだ。この残忍なトカゲの仲間だけを非難するわけにはいかないだろう。
しかし、その「怒りや恐怖を感じた」時の問題により、トログロダイトはエベロンに棲息する他種族に受け入れられていない。ゴブリンやコボルド、時にはオーガでさえも人間が主に支配する社会に融合することがあるのに、トログロダイトが受け入れられることは不可能とは言わないまでも、まずありえない。というのも、彼らには特別な才能、すなわち、「怒りや恐怖を感じた」時に分泌される悪臭があるからだ。しかし、彼らの臭いを不快と決め付ける我々は何様のつもりなのか? 確かに、多くのダンジョン冒険家気取りがトログロダイトの油状の麝香臭を嗅いだせいで非常食を嘔吐してきただろう。しかし、我々の高価な香水やコロン、あるいは汗の臭いを不快と感じる者がいないと果たして我々は言い切れるのだろうか? 欲深いドワーフや役立たずのハーフリング、あるいは、わけのわからないエルフに対して見せた寛大さを我々さえ持てば、この生物の独特の嗅覚(と、そして、我々を食するという彼らの嗜好)を受け入れる余地もあるのではないだろうか。
トログロダイトの社会は武闘派部族と非武闘派部族に分かれている。ゼンドリックに棲息するトログロダイトの平和的な部族(盲信するわけにはいかないが)の族長はクレリックやシャーマンが任じるのが一般的である。彼ら族長は悪魔の王子ダーク・シックスを崇拝しているようだ(稀な例だがソヴリン・ホストを崇める者もいる)。このことからも、トログロダイトが信仰(あるいは、我々人間も学びを得られるであろう対象)を変えたり、新しい信仰を受け入れる能力を持っていることがわかるだろう。いずれにせよ、彼らはクレリックの族長の導きにより、信仰する神格との交感を内省的かつ自己中心的に探求しているのだ。これに対し、武闘派部族の族長は一般的に最も強い闘将が任じる。そして、自分たちの縄張りを侵す者を相手に残虐行為を繰り返すのである。それがわからない者などさすがにいないだろう。





